二人目を迷う・悩むとき|年齢・仕事・夫の反対の考え方
二人目を迎えるかどうか、二人目で悩む気持ちが頭から離れない。そんなときは、「欲しい」と「不安」が同時にあって、どちらも本当の気持ちなのだと思います。結論からお伝えすると、二人目を迎えるかどうかに、ひとつの正解はありません。大切なのは、迷っている理由を分けて見つめ直し、ふたりで同じテーブルに載せて話すことです。
この記事では、二人目で悩む理由の整理のしかた、夫婦で意見が違うときの話し合い方、決めきれないときの考え方、相談先をまとめました。答えを急がなくて大丈夫です。
この記事でわかること
- 二人目で悩む理由の整理のしかた(年齢・体力・仕事・上の子・気持ち)
- 二人目が欲しい夫(妻)と、反対する相手との話し合い方と言い方の例
- 決めきれないときの考え方と、期限の決め方
- ひとりで抱えないための相談先
二人目で悩むのは自然なこと
二人目の悩みは、一人目のときの悩みとは少し種類がちがいます。一人目は「どんな生活になるのかわからない」不安が中心でしたが、二人目は大変さを知っているからこそ迷う、という面があります。
二人目で悩む人は少なくない
国立社会保障・人口問題研究所の「出生動向基本調査」(2021年、第16回)では、夫婦が理想とする子どもの数よりも、実際に持つつもりの子どもの数が少ない傾向が示されています。理想の数を持たない理由としては、お金のこと、年齢のこと、育児の心理的・体力的な負担、といった項目が上位に挙がっています。
迷っているのは、あなたたちだけではありません。迷うこと自体が、家族のことを真剣に考えている証拠だといえます。
「欲しい」と「不安」は同時にあってよい
「欲しい気持ちがあるなら、迷わず進むべき」「不安があるなら、やめたほうがいい」と、どちらかに決めなくてはと思いがちです。けれど、気持ちは混ざっているのがふつうです。
- 欲しい気持ちと不安が同時にあっても、おかしくありません
- 気持ちは日によって、時期によって揺れ動きます
- 「迷う」は「決められない弱さ」ではなく、慎重に考えている状態です
二人目の迷う理由を整理する
迷いのもやもやを小さくする近道は、理由を分けて言葉にすることです。ここでは、よくある5つの視点に分けてみます。紙に書き出しながら読むと整理しやすくなります。
二人目 悩む 高齢:年齢(35歳・40歳前後)と体力が気になるとき
35歳、40歳、アラフォーといった年齢の節目が近づくと、「今決めないと間に合わないのでは」と感じる人は少なくありません。年齢が上がると、妊娠のしやすさや妊娠・出産にともなう体への負担について、気になる人は多いと思います。一般に、年齢とともに妊娠しにくくなる傾向があることは知られています。一方で、個人差も大きく、年齢だけで「できる・できない」が決まるわけではありません。
体力面では、「上の子の世話をしながら妊娠期を過ごせるか」「産後の睡眠不足に耐えられるか」という心配もよく聞かれます。
- 今の自分の体調と、通院や検診の余裕を思い浮かべてみる
- 妊娠・出産への不安や、持病が気になるときは、産婦人科などの医療機関で聞いてみる
- 「年齢的にもうギリギリかも」という焦りがあるときほど、焦りと本当の気持ちを分けて考える
なお、妊娠を望んでいるのになかなか授からない場合は、一人目のあとでも、不妊について相談できる窓口があります。くわしくは、お住まいの自治体の保健センターや、不妊専門相談センターに問い合わせてみてください。治療のつらさについては不妊治療がつらいときの記事もあります。
二人目 悩む 仕事:仕事やキャリアへの影響
仕事を続けている人にとって、二人目は「また産休・育休で職場に迷惑をかけるのでは」「せっかく戻ったキャリアが止まるのでは」という悩みにつながりやすいです。
- 職場の産休・育休の運用や、復帰後の働き方を、事前に人事や上司に確認しておく
- 「今は仕事を優先したい時期」なのか、「いつか区切りがつけば考えたい」のかを、自分に問いかける
- 夫側も、自分の働き方(残業・休み・育休の取りやすさ)が二人目の判断にどう関わるのかを、いっしょに考える
仕事の悩みは、ふたりの働き方の組み立て直しで変わる部分もあります。「無理かどうか」を決める前に、「どうしたら続けられそうか」を一度話してみるのも手です。
上の子のこと:一人っ子のままでよいのか
「二人目 悩む 一人っ子」と調べる人の多くは、上の子に兄弟がいたほうがよいのか、逆に一人のままでも十分なのか、で迷っています。
兄弟がいるとよい面もあれば、一人っ子ならではの良さもあります。どちらが子どもにとって「正しい」と決まっているわけではなく、その家族に合うかたちがあるだけです。
- 上の子への気持ち(「兄弟を持たせてあげたい」という思いは、親の希望の裏返しのこともあります)と、親自身の気持ちを分けて考える
- 「兄弟がいないとかわいそう」という周囲の声と、自分たちが感じていることを切り分ける
- 上の子が今どんな様子か、手のかかる時期か落ち着いてきた時期かを見る
上の子の気持ちへの配慮も、迷う理由になりやすい点です。弟や妹が生まれると、上の子が甘えたがったり、できていたことをしなくなったりする「赤ちゃん返り」が見られることがあります。これは、親の関心が分かれることへの自然な反応だと考えられています。
年齢差については、近いほうがよい、離れているほうがよい、と一概には言えません。近ければ同時に手がかかる時期が重なり、離れていれば上の子が手伝える一方で、赤ちゃんのお世話をまた一から始める負担があります。「いまの上の子の様子」と「ふたりの体力」から、無理のない形を考えてみてください。
一人目のときと違うのは、上の子のお世話をしながら、赤ちゃんのお世話を同時に進める点です。赤ちゃんに合わせて休むことがむずかしくなります。家族や地域の支援(自治体の子育て支援センターなど)をどこまで頼れそうかも、あらかじめ考えておくと安心です。
二人目 悩む 経済的:家計と、ふたりの暮らしの余裕
お金の面は、二人目で悩む理由として多く挙がります。ここでは制度の説明はしませんが、「ふたりが暮らしに余裕を感じられるか」は、話し合いの大切な観点です。あわせて、睡眠・家事・ふたりの時間がどのくらい残っているかも見てみてください。
不安が漠然としているときは、家計の現状を見える化してみると、頭の中のもやもやが小さくなることがあります。たとえば、毎月の収入と支出、貯蓄の額をふたりで並べて、「いま足りているもの」と「不安に感じるところ」を分けてみます。数字にすると、「何が心配なのか」が具体的になり、話し合いも進めやすくなります。
- 今の生活で、すでに限界に近いと感じていないか
- 夫婦ふたりで過ごす時間や、会話の時間が確保できているか
- 家事や育児の負担が、どちらかに偏っていないか
過去のつらさが影響していることもある
一人目の妊娠・出産・産後が大変だった記憶が、二人目への気持ちを重くしていることがあります。たとえば、つわりや産後の気分の落ち込み、ふたりの関係がぎくしゃくした時期がある場合です。
そのつらさが今も残っているなら、「二人目に進めるか」の前に、そのつらさに向き合う時間を取っていいのです。
二人目 欲しい 夫 反対:夫婦で意見が違うとき
「自分は欲しいのに、相手は反対している」あるいは「相手は欲しいのに、自分は気が進まない」。夫婦の間に温度差があると、気持ちはさらに苦しくなります。これは、夫が反対する場合も、妻が反対する場合も同じです。
反対の裏にある気持ちを聞く
反対していると聞くと、「やる気がない」「家族を大切にしていない」と受け取ってしまいがちです。けれど、反対の言葉の下には、不安や心配が隠れていることが多いといわれます。
- 一人目のときの大変だった日々が、思い出されている
- 自分の仕事や、家族を支える責任への重さを感じている
- 今の家族の暮らしを大切にしたい
- 年齢や体力への不安がある
反対の理由が「お金」と言われたときも、その奥にもう一段、気持ちがあるかもしれません。「何が一番心配?」と、やさしく聞いてみてください。
話し合いのコツ
結論を決めようとせず、まずはお互いの気持ちを聞き合うことから始めます。
- 疲れている時間帯や、子どもがそばにいるときは避ける
- 「あなたはどう思う?」より先に、自分の気持ちを話す(「私は〜と感じている」の形で)
- 相手の気持ちを、まずは最後まで聞く。すぐに反論せず、「そう感じているんだね」と受けとめる
- 「賛成か反対か」だけで切らず、「何が不安で、何があれば安心できるか」を出し合う。温度差そのものにつらさがあるときは、妊活の温度差に悩むときの記事も参考にしてください
- 一度で結論を出さない。何回かに分けてよい
ふたりで話すときの言い方の例
そのまま使える言い方の例です。自分の言葉に直して使ってください。
- 欲しい側から:たとえば「私は二人目を迎えたい気持ちがあるんだ。ただ、大変さもわかっているから、あなたがどう思っているのか聞かせてほしい」と伝えてみる
- 気が進まない側から:たとえば「反対したいわけじゃなくて、〜のことが心配なんだ。それが少しでも軽くなる方法を、いっしょに考えたい」と伝えてみる
- 責められたと感じたとき:たとえば「責めたいわけではなくて、ふたりの気持ちを知りたいだけなんだ」と伝えてみる
- 話が行き詰まったとき:たとえば「今日はここまでにして、また来週話そう」と区切ってみる
避けたい話し方
- 「普通は二人目も欲しいものでしょ」と、一般論で押す
- 「あなたが協力してくれないから無理」と、相手のせいにして決めつける
- 相手が納得していないのに、「話し合った」ことにする
- 離婚をほのめかして、相手を動かそうとする
どちらかが我慢して合わせた結論は、あとで「あのとき本当は…」という思いが残りやすくなります。時間はかかっても、ふたりが納得できる形を探すほうが、あとの関係を守ります。
なお、話し合いのなかで暴力や、ひどい言葉で責められる、行動を制限されるなどの状況がある場合は、「ふたりで話し合う」より、まずご自身の安全が優先です。DV相談ナビ(#8008)などの公的な窓口に相談してください。
決めきれないときの考え方
話し合っても、すぐに答えが出ないことも多いと思います。決めきれないこと自体は、悪いことではありません。
「期限」を決めて考える
いつまでも迷い続けるのは、気持ちの負担になります。そこで、判断の期限を軽く決めておく方法があります。
- 「半年後に、もう一度話す」など、見直す日を先に決める
- それまでは「考えない期間」にしてよい、と決めておく
- 体や年齢のことが気になるなら、医療機関で相談する時期もあわせて決める
期限は、無理に結論を出すためではなく、迷いの終わりを見えるようにするためのものです。
「今は決めない」も選択肢
今のタイミングでは、まだ気持ちがそろわないこともあります。「今は決めない」と決めておくのも、立派な選択です。
ただし、年齢や体のことが関わる場合は、「待つこと」が結果的に選択肢を狭めることもあります。気になることがあるなら、決める前に情報だけ集めておくと安心です。
後悔しない選び方とは
「二人目 後悔」と調べる人もいます。二人目を迎えても、迎えなくても、後悔の可能性がゼロの選択肢はありません。後悔を完全になくそうとするより、そのときのふたりが、できる限り話し合って決めたと言えることが、あとで自分たちを支えてくれます。
- どちらを選んでも、得るものと手放すものがある
- 「あのとき考え抜いた」という経験が、納得につながる
- 決めたあとの気持ちの揺れも、自然なものとして受けとめる
ひとりでできること
パートナーとの話し合いがうまくいかないときや、そもそも話しづらいときは、まずひとりでできることから始めてみてください。
- 紙に、迷っている理由を「年齢・体力」「仕事」「上の子」「お金や暮らし」「気持ち」に分けて書き出す
- 「二人目がいる暮らし」と「いない暮らし」を、それぞれ具体的に思い描いてみる
- 信頼できる人(友人や家族)に、結論を求めず話を聞いてもらう
- 睡眠と休息を優先する。疲れているときの判断は、悲観的になりやすい
- 二人目を迎えたときに頼れそうな人(家族、友人、地域の支援)を、思いつく範囲で書き出す
相談先
迷いが長引いてつらいときや、話し合いで行き詰まったときは、外の力を借りてください。
- 自治体の保健センター・こども家庭センター:妊娠・出産・子育ての相談ができます。お住まいの市区町村の窓口を探してみてください
- 産婦人科などの医療機関:年齢・体の不安、妊娠のしやすさ、産後の心身の不調が気になるときに
- 不妊専門相談センター:授かりにくさが気になるときに。各都道府県などに設置されています
- カップルカウンセリング・心理の専門家:夫婦の意見の違いを、第三者といっしょに整理したいときに
- 精神保健福祉センターや心療内科・精神科:気分の落ち込みや眠れない状態が続くときに
気持ちが落ち込んで、死にたいと感じるほどつらいときは、一人で抱え込まないでください。厚生労働省のまもろうよ こころには、電話やSNSで相談できる窓口が一覧になっています。よりそいホットライン(0120-279-338、無料・24時間)などにも相談できます。
よくある質問
Q. 二人目を迷っているのは、おかしいことですか?
おかしくありません。大変さを知っているからこそ、慎重になる人は多いです。迷いの理由を分けて言葉にすると、軽くなることがあります。
Q. 二人目が欲しいのに夫が反対します。どうすればよいですか?
まず、反対の理由を責めずに聞いてみてください。理由は一つではなく、不安や過去の大変さが背景にあることがよくあります。結論を急がず、複数回に分けて話すのがおすすめです。ふたりだけでは難しいときは、カップルカウンセリングなど第三者の力を借りる方法もあります。
Q. 高齢だと、二人目は考えないほうがよいですか?
年齢だけで決まるものではありません。妊娠や出産への影響は個人差が大きいため、不安があるときは産婦人科などの医療機関に相談して、自分の状況を確かめてください。決める前に情報を集めることが、後悔を減らします。
Q. 仕事との両立が不安で、二人目を決められません。
職場の制度や復帰後の働き方を事前に確認し、ふたりの働き方をどう組み立てるかを話し合ってみてください。「無理かどうか」の前に、「どうしたら続けられそうか」を考えてみると、見える景色が変わることがあります。
Q. 一人っ子のままだと、子どもがかわいそうですか?
一人っ子にも、きょうだいがいる家庭にも、それぞれのよさがあります。「かわいそう」は周囲の見方であることも多いです。大切なのは、家族みんなが落ち着いて暮らせるかたちかどうかです。
Q. いつまでに決めればよいですか?
決まりはありません。ただ、年齢や体のことが関わるなら、「いつ話し合うか」「いつ医療機関で相談するか」だけでも決めておくと、気持ちが落ち着きやすくなります。
まとめ
二人目で悩む気持ちは、家族のことを真剣に考えている証拠です。この記事のポイントをまとめます。
- 迷いの理由は、年齢・体力、仕事、上の子、暮らしの余裕、気持ちに分けて整理すると軽くなる
- 夫婦で意見が違うときは、反対の裏にある不安を聞き合い、結論を急がず何回かに分けて話す
- 決めきれないときは、見直す日を決めておく。ひとりで抱えず、自治体や専門家に相談してよい
二人目で悩むときは、答えを急がず、ふたりの気持ちを大切にしながら、少しずつ進めていきましょう。