4年間に及ぶ引きこもりを克服した後の話(1)

2019-03-03T21:50:20+09:00

今日も前回の続きです。A君のセラピーはその後も継続し、今は私とだけではなく、ご家族や、ヘルパーさんとも公園、コンビニ、レンタルショップ、本屋さんに行けるようになり、お外も楽しいと思えるようになってきているようです^^なんてこった!素晴らしい! この間は、お家で分からなかった算数の問題を私が説明して、A君が理解できた時に、「わかった~!」と声をあげて、本当に嬉しそうな表情をしているのをみて、「あれ?あんなに抵抗していたけど、A君お勉強楽しそう、、!!」と思い、その日セラピーが終わった後に、 「A君本当はお勉強すきでしょ~?」 と聞いてみたら、、 「うん。たぶんね。好きかも。」 と答えてくれて、、!もう本当に、涙が出そうになりました。 2ヶ月前まで鉛筆を持つことも困難で、お勉強なんて到底できなかったのに、短期間でここまで成長してくれて、Aくんの成長に毎度驚かされてばかりです。 まだまだ反抗も強いし、泣いたり、叫んだり、お勉強も私としかできないけど、それでもここ数ヶ月のA君の変化には目を見張るものがあります。 A君や、彼だけでなく子どもたちみんな、どんどん成長していけるし、もっともっとできるようになるよ、って心から信じられるは本当に子どもたちのおかげです。(前回も似たようなことを書いたけれど、毎回そう思います。) もう少ししたら、A君も小学校の前まででも行けるかな~と考えてますが、どうかなあ!様子を見て、いいタイミングでチャレンジしてみようね。 またブログで報告したいと思います^^

4年間に及ぶ引きこもりを克服した後の話(1)2019-03-03T21:50:20+09:00

4年間に及ぶ引きこもりを3回の行動的介入で克服した話(後編)

2019-03-03T21:48:53+09:00

こんにちは!今日は前回の続きです。 長年、不登校及び外出拒否(外出は週2回のレンタルビデオ店のみ)を貫いてきたA君は、セラピー3回目でついに外出に成功しました。今日は外出までのを少し書きたいと思います。 スモールステップで、一歩一歩着実に! まずA君の大好きな妖怪ウォッチのアニメを好子に、前回までにできるようになった、ひらがなの書き、漢字の読み、絵本の読み、等を行い、その直後に「妖怪ウォッチを観る」を繰り返しました。 その後「アンパンマン探しゲームをしよう!」といって私が持ってきたアンパンマンを最初はAくんの手の届くところに置き、取ってもらいます。「さがして持ってきて~!」といっても最初は面倒くさがって拒否していましたが、少し手を伸ばせば届くところにあり、妖怪ウォッチも観たいので、仕方なくとってくれました^^!! できたら、思い切り褒めて、アニメも観れて、「探す」行動を強化します。近くだとすぐに取れるようになってきたので、徐々に隠す範囲を広げていきます。 ①部屋の中⇒②部屋の外⇒③階段の上⇒④階段の下⇒⑤玄関⇒⑥玄関の外(扉をあけたままにしておく) と言う風に徐々に家の外に誘導し、アンパンマンを取るために自分で靴をはいて、外に出ることができました!!!自分で靴を履いて外に出る様子はみていて感動で心が震えました。 その後はそのままお外で「アンパンマン探しゲーム」を継続し、結局40分ぐらい家の付近で遊びました。 今回介入3回目でお外に出ることがきましたが、まだ「お外行こう!」と誘うだけでは抵抗があり、出ることができないので、しばらくは「アンパンマン探しゲーム」で外までは誘導します。出てしまえばそのまま公園でキャッチボールをしたり、遊具で遊んだり、ということができるようになりました。 いろんなことに対してまた抵抗感は強くあり、外でも思い通りにならないことがあると大声で叫び泣くことも多々ありますが、現在「外に出る」ことに対する抵抗感は少しづつですが薄くなっているようです。 この間(介入5回目)、公園で遊んでいて時間になったので「そろそろお家かえるよ~!」と言うと、「もっとあそびたい~!おうちかえりたくない~!」といって泣きだしたのには、鳥肌が立つぐらい感動しました。 しかし、今はまだ私としか外出は行うことができていないので、まずは私と安定して外出できるようになり、それから徐々にご家族や他の支援者の方ともいろんな場所へ外出できるようにしていきます。 A君の場合は、まずは「家から出る」ということがとても大きな課題なので、そこから取り組み、家から出れたことをたくさん強化し、克服して、さらに「学校へ行く」という目標にむけてこれからも介入を継続していきます。 このように子どもたちがどんどん成長し、可能性を示してくれるから、私も自分を信じられるんだなあってすごく感じています。 毎回全身全霊でぶつかってきて、私を困らせてきて、その都度限界を試されているような気がするけど、だけど、最後には心が震えるような感動を教えてくれて。もう、すっかり子どもたちの虜です。 これからも、子どもたちと、ご家族と、しっかり向き合って、目の前の方たちの「よりハッピー!」をめざしてがんばっていきます^^ では今日はこの辺で!

4年間に及ぶ引きこもりを3回の行動的介入で克服した話(後編)2019-03-03T21:48:53+09:00

4年間に及ぶ引きこもりを3回の行動的介入で克服した話(前編)

2019-03-03T21:52:09+09:00

4年生のAくんは、家でも学校の先生にもヘルパーさんの中でも「モンスター」として扱われ、誰もがどう対応して良いのか途方に暮れていたお子さんでした。区のヘルパー事業所の職員の方から私に連絡を頂き、支援につながりました。 そんなAくんがABAに出会い、目を見張る成長を遂げた感動のお話を共有させて頂きます。 「Aくんの不登校を解決したいんです。ABAで、対応できませんか。」 区のヘルパー事業所の方から、相談の連絡を頂いたことが始まりでした。 Aくんは入学時に数回学校へ行ったきり、それ以降行くことができず、外出もヘルパーさんが来てくれる週2回、レンタルビデオショップへいくことのみに限られています。 行動の原理を説明して、ご家族に許可を取り事前に綿密な聞き取りを行ない、彼の抱える課題は、緊急度の高い行動的な課題であるということがわかったので、 「彼のケースに対応できるのは、おそらくABAしかないと思います。ぜひお願いします。」 とお返事をし、Aくんのご自宅へ向かいました。   Aくんとの初顔合わせでは、Aくんの様子を観察します。 「こんにちは」と言って部屋に入ると、彼はリビングでごろんと寝ながらちらっとこっちをみました。 私が座って、一旦しきりなおして「こんにちは」と言い、「A君、起きてごあいさつできるかな?」といって背中を軽くぽんとすると、火がついたように、彼はありったの力で叫び、怒り、泣きながら拒否をしました。怒りながら、私を叩きにきたり、それを避けると、今度は自分の頭を床に打つ付けていました。   「指示」やそれに「従う促し」が刺激となったようです。   お子さんに大きな声で泣かれ、叫ばれたりするのは誰だって堪え難いことです。それゆえ、そういう場面になると、もしくは癇癪になる前に、Aくんの要求はなんでも叶えられてきました。「泣いて大きな声をだせば要求を叶えられる」という経験をたくさん積み、「泣いて大声を出して要求する」と言う行動をあまりに長い期間、強化され続けてきたのです。 この事実から、Aくんの癇癪行動を分析すると、指示や促しが癇癪行動の刺激となり、また癇癪行動の結果起こる「自分の思い通りになる」ことが好子となっている可能性が推測できます。   それゆえ、ご家族は完全にAくんのいいなりで、通常4年生の子どもができることの多くが「できない」正しくは「させられない」状況でした。 ・外出はしない。もちろん学校へも行かない。(家でゲームをしたい。ビデオを見たい。) ・ご飯は食べさせてもらう。(自分で食べれない) ・髪の毛や爪は切れない。 ・おむつを履いている。 ・歯磨きはしない。 ・飲み物はスポーツ飲料とヤクルトだけ。 ・鉛筆は持たない。字はかけない。   これらをさせようと、少しでも「やってみよう」「行ってみる?」「一口食べてごらん?」など言おうものなら、「ごあいさつできるかな」の時に起こったような大癇癪を起こすのです。それは、軽い地震が起こったかのような、家が揺れるほどの大癇癪です。   これはご家族も本人もとても大変そうでした。 ご家族やヘルパーさんにお話を伺いながら、手立てを考えます。   Aくんの方針は「癇癪に対しては、消去(反応しない)を基本に、新しい適切な行動を同時に教えていく方針で「大人の指示に従う」ことを獲得する。」となりました。 ただ4年生の男の子の癇癪に「消去」の対応を取るのは、通常危険であり、(なぜなら、消去を始めると、行動が一時的に強度を増す「バースト」を起こすからである。)取るべきではありません。ただ彼の場合、家の中でゲームがDVDを見ている毎日なので、体は大きいが、筋力がなく、力が本当に弱かった。私の体感としては年中さんぐらいであり、彼の攻撃行動は片手でも阻止できるものでした。なので、バーストを起こしたとしても危険ではないだろうと踏んだのです。 並行して、まずは彼のビデオを見ている体勢でできる一番簡単なこと(テレビを見ているAくんの手に積み木を持たせて「入れて」の指示で積み木を離してもらい手の下の箱に入れさせた)をさせます。できたら彼は妖怪ウォッチシールをどんどん手に入れていきます。

4年間に及ぶ引きこもりを3回の行動的介入で克服した話(前編)2019-03-03T21:52:09+09:00

叱らなくても、子どもの行動は変わる

2019-03-03T21:57:21+09:00

こんにちは^^ 今日は「叱らなくても、子どもの行動は変わる」ということについて書きたいと思います。 子どもが何かいけないことをした時、とっさに叱ることがあると思います。 でも、お子さんはその後その行動はしなくなりますか? 私がセラピストをしはじめた頃、「叱っているのに、またやるんです・・。どうしたら良いでしょうか。」という相談をよく受けていました。 簡潔にお答えします。 親御さんは、「叱る」という対応をお子さんの行動を変えようとして、ある種罰として行っていると思いますが、「叱っているのに、またやるんです・・。」と悩んでおられる時点で、お子さんにとって「叱られる」は、罰として機能していません。むしろ行動を強化している可能性さえあるのです。   ABAでは、お子さまの行動を機能分析し、行動の原因を明らかにすることで、「叱る」ではない、本当に取るべき対応がわかります。 叱ることなく、行動に変化を起こすことができるのです。   今までの教育とは全く違う考え方かもしれませんが、行動は本人の意思によって変わるものではありません。 なので、お子さま自身に「変わること」を求めるのではなく、環境や刺激によって、自然と(セラピストは意図しているが)本人の力や変化を引き出していくことができます。 そのことが理解できると、子どもの行動が変わらないのは、本人が「物わかりが悪い子」だからでも「わがままな子」だからでもないことがわかります。(原因は本人でなく、環境と本人の相互作用の中にみるということです。) 行動の原理が分かっているから、ABAセラピーの場では、「困った行動」に対する介入でさえ、子どもたちは「叱られる」ことなく、行動は良い方向に変わっていきます。   大切なことは、お子さまの「行動」をよく観察することです。 どういう状況でその行動をしたのか? そして、なにをして(行動)、その結果どんな刺激があったのか? を観察します。これを機能分析と言います。 それだけで、いろんなことが見えてくるはずです。   事前のできごと → 行動 → 事後の出来事 (Antecedent)     (Behavior)    (Consequence)   そして、この機能分析を基に、何がその行動を強化しているかについての仮説を立て、(行動の直後にでお子さまにとってどんな良いことがあったのか。)そしてその環境を調整することで、叱ることなく、困った行動を減らしていくことができます^^   困った行動を減らすことも大事ですが、良い行動を伸ばすことに重きを置き、「良い行動」を増やすことで、相対的に「困った行動」の頻度を減らしていくという意識を持つこともそれ以上に大切です。なので、小さな良い部分をたくさん褒めてあげてくださいね^^   今日は、お子さまの行動によって困っている多くの親御さんに是非、 「叱らなくても行動は変わる」ということを知ってもらえたら嬉しいです^^

叱らなくても、子どもの行動は変わる2019-03-03T21:57:21+09:00