こんにちは^^
今日は「叱らなくても、子どもの行動は変わる」ということについて書きたいと思います。
子どもが何かいけないことをした時、とっさに叱ることがあると思います。
でも、お子さんはその後その行動はしなくなりますか?
私がセラピストをしはじめた頃、「叱っているのに、またやるんです・・。どうしたら良いでしょうか。」という相談をよく受けていました。
簡潔にお答えします。
親御さんは、「叱る」という対応をお子さんの行動を変えようとして、ある種罰として行っていると思いますが、「叱っているのに、またやるんです・・。」と悩んでおられる時点で、お子さんにとって「叱られる」は、罰として機能していません。むしろ行動を強化している可能性さえあるのです。
ABAでは、お子さまの行動を機能分析し、行動の原因を明らかにすることで、「叱る」ではない、本当に取るべき対応がわかります。
叱ることなく、行動に変化を起こすことができるのです。
今までの教育とは全く違う考え方かもしれませんが、行動は本人の意思によって変わるものではありません。
なので、お子さま自身に「変わること」を求めるのではなく、環境や刺激によって、自然と(セラピストは意図しているが)本人の力や変化を引き出していくことができます。
そのことが理解できると、子どもの行動が変わらないのは、本人が「物わかりが悪い子」だからでも「わがままな子」だからでもないことがわかります。(原因は本人でなく、環境と本人の相互作用の中にみるということです。)
行動の原理が分かっているから、ABAセラピーの場では、「困った行動」に対する介入でさえ、子どもたちは「叱られる」ことなく、行動は良い方向に変わっていきます。
大切なことは、お子さまの「行動」をよく観察することです。
どういう状況でその行動をしたのか?
そして、なにをして(行動)、その結果どんな刺激があったのか?
を観察します。これを機能分析と言います。
それだけで、いろんなことが見えてくるはずです。
事前のできごと → 行動 → 事後の出来事
(Antecedent) (Behavior) (Consequence)
そして、この機能分析を基に、何がその行動を強化しているかについての仮説を立て、(行動の直後にでお子さまにとってどんな良いことがあったのか。)そしてその環境を調整することで、叱ることなく、困った行動を減らしていくことができます^^
困った行動を減らすことも大事ですが、良い行動を伸ばすことに重きを置き、「良い行動」を増やすことで、相対的に「困った行動」の頻度を減らしていくという意識を持つこともそれ以上に大切です。なので、小さな良い部分をたくさん褒めてあげてくださいね^^
今日は、お子さまの行動によって困っている多くの親御さんに是非、
「叱らなくても行動は変わる」ということを知ってもらえたら嬉しいです^^
そして、お母さん自身がヘトヘトに疲れてしまう前に、誰かに相談して下さいね。
かぞくるでもオンラインの相談サービスを承っております。
よかったら、ご利用ください^^