日々、ご家族からいろんな相談を頂いております。その内容が、他の方の役に立つのではないかと、一部編集し、Q&Aとして公開させて頂きます。

ご相談:

とにかく投げ癖が止まりません。
食事中も、フォークやスプーンを持たせると、投げてしまいます。料理の乗った皿や茶碗なども全部投げようとします。言葉が話せず、指差しもありませんから、「あれとって」とか「あれが欲しい」など自分の本当に欲しいものが示せないことによることかと思います。なので、のどが渇いたのかな?と思って牛乳やお茶などを飲ませても、少し飲んでもういらないとなったら手でバシンと叩いて落とそうとします。しかりつけると癇癪を起し暴れて、こちらが疲弊します。

回答:

「投げる」行動の理由が、「欲しいものの要求がうまくできないから」かどうかは、よく分析してみないとわかりません。しかし、それが理由である可能性は大いにあると思います。

なぜなら、お子さんが食事中に「投げる」行動を起こせば、お母様は困ってしまい、なんとか落ち着いて欲しいと考えますね。

そして、「これが食べたいの?それとも、あれかな?」など、お子さんの要求や意図を汲み取ろうとあれこれ世話を焼いて反応しますね。

このお母さんの「反応」や「欲しい食べ物が手に入る」という出来事が、「投げる」行動を強化していると考えられるからです。

そこで、行って欲しいことは、

しばらく投げられるものをお子さんの目の前に置かずに、スプーンもお母様が持った状態で食べさせてください。

つまり、どうやっても何も「投げることができない」状況を作ります。

なぜなら、先程書いたように、「投げてからの対応」では、「投げた」後に欲しいものが手に入ったり、お母様の注目が得られたり、「投げる」行動が強化される状況が作られてしまう可能性があるからです。

なので、しばらく「投げることができない」状況で食事をします。
そして、並行して「指差しによる要求」の仕方を教えます。

教え方は、まず、お子様を椅子に座らせます。
お子様が好きな食べ物と嫌いな食べ物を1種類ずつ用意し、机の上のお子様が手が届かないあたりに両方を並べておきます。「どっちがいい?」と聞きながら、お子様の手をもって好きなものの方に伸ばしてあげます。
できたら大きくほめて好きなものをあげます。

何回か繰り返して、徐々に手をもって誘導する「手助け」を減らしていき、自分で好きなものに手を伸ばせるようにします。(指差しの手の形が出来るようなら指差しの手の形で指すことを促しますが、出来ない場合は手指しで構いません。)

ここまでできたら並べるものを3種類にし(好きなもの1種類と嫌いなもの2種類)「どれがいい?」と聞き同じことをします。3種類の中から好きなものを指差し(もしくは手指し)で選べるようになったら、徐々に食卓でも「どれがいい?」といって選べるように般化していきます。

要求がうまくできないことによる「投げ癖」なのであれば、要求が出来るようになれば無くなるはずです。また、「投げる」行動が、お母様の反応で強化されていた行動なのであれば、「投げる」行動には一切反応せず、上手に要求できたときに大きく反応してあげることで、投げる行動は減っていきます。なので、要求が上手にできたら、思い切り褒めて、笑顔で大げさに反応してあげてください。

又、万が一投げてしまっても、しからずに無反応で対応します。
投げたものにも本人にも注意を向けずに、何事もなかったかのように完全に無反応です。声かけも、欲しいものをあげたりもしません。最初は難しいかもしれませんが、「投げる」行動をしても、本人にとってなにもメリットがなければ、その行動は徐々に減っていきます。

以上です。

今回は、Q&Aの投稿でした^^