叱らなくても、子どもの行動は変わる

2019-03-03T21:57:21+09:00

こんにちは^^ 今日は「叱らなくても、子どもの行動は変わる」ということについて書きたいと思います。 子どもが何かいけないことをした時、とっさに叱ることがあると思います。 でも、お子さんはその後その行動はしなくなりますか? 私がセラピストをしはじめた頃、「叱っているのに、またやるんです・・。どうしたら良いでしょうか。」という相談をよく受けていました。 簡潔にお答えします。 親御さんは、「叱る」という対応をお子さんの行動を変えようとして、ある種罰として行っていると思いますが、「叱っているのに、またやるんです・・。」と悩んでおられる時点で、お子さんにとって「叱られる」は、罰として機能していません。むしろ行動を強化している可能性さえあるのです。   ABAでは、お子さまの行動を機能分析し、行動の原因を明らかにすることで、「叱る」ではない、本当に取るべき対応がわかります。 叱ることなく、行動に変化を起こすことができるのです。   今までの教育とは全く違う考え方かもしれませんが、行動は本人の意思によって変わるものではありません。 なので、お子さま自身に「変わること」を求めるのではなく、環境や刺激によって、自然と(セラピストは意図しているが)本人の力や変化を引き出していくことができます。 そのことが理解できると、子どもの行動が変わらないのは、本人が「物わかりが悪い子」だからでも「わがままな子」だからでもないことがわかります。(原因は本人でなく、環境と本人の相互作用の中にみるということです。) 行動の原理が分かっているから、ABAセラピーの場では、「困った行動」に対する介入でさえ、子どもたちは「叱られる」ことなく、行動は良い方向に変わっていきます。   大切なことは、お子さまの「行動」をよく観察することです。 どういう状況でその行動をしたのか? そして、なにをして(行動)、その結果どんな刺激があったのか? を観察します。これを機能分析と言います。 それだけで、いろんなことが見えてくるはずです。   事前のできごと → 行動 → 事後の出来事 (Antecedent)     (Behavior)    (Consequence)   そして、この機能分析を基に、何がその行動を強化しているかについての仮説を立て、(行動の直後にでお子さまにとってどんな良いことがあったのか。)そしてその環境を調整することで、叱ることなく、困った行動を減らしていくことができます^^   困った行動を減らすことも大事ですが、良い行動を伸ばすことに重きを置き、「良い行動」を増やすことで、相対的に「困った行動」の頻度を減らしていくという意識を持つこともそれ以上に大切です。なので、小さな良い部分をたくさん褒めてあげてくださいね^^   今日は、お子さまの行動によって困っている多くの親御さんに是非、 「叱らなくても行動は変わる」ということを知ってもらえたら嬉しいです^^

叱らなくても、子どもの行動は変わる2019-03-03T21:57:21+09:00

子どもの力

2019-01-24T10:41:53+09:00

私がこの仕事を通して、学ばせてもらったとっても大事なことは、   子どもたちを信頼すること。信じて待つこと。   もう一回、声をかける前に、あと10秒待ってみる。 そしたら、自分で戻ってくるかもしれない。 気がつくかもしれない。   それは、時に難しいことでもあるのだけど、それでも、信頼させてくれるのはいつも子どもたち。 信じてよかったと思わせてくれる。   彼らが起こす奇跡のような変化や、目を見張るような成長をたくさん目の当たりにする中で、彼らが私に彼らの力を信じさせてくれたから、 だから、たとえ学校でモンスターと言われてしまっているような難しいお子さんのセラピーでも、お子さんのことで悩んでいるご家族からの相談を受けた時も、口には出さないけど、心の中では「絶対大丈夫。」って思ってる。   それほど、彼らの持つ力はズゴイ。   私はその力が発揮されやすくなるように、少し環境を変えるだけ。   私が変えるのは、子どもではない。環境だけ。 それだけで、子どもたちは自分自身で力強く、メキメキと変わっていく。

子どもの力2019-01-24T10:41:53+09:00

〈子育て相談Q&A〉子どもの「投げる癖」、どうしたら良い?

2019-02-02T22:45:44+09:00

日々、ご家族からいろんな相談を頂いております。その内容が、他の方の役に立つのではないかと、一部編集し、Q&Aとして公開させて頂きます。 ご相談: とにかく投げ癖が止まりません。 食事中も、フォークやスプーンを持たせると、投げてしまいます。料理の乗った皿や茶碗なども全部投げようとします。言葉が話せず、指差しもありませんから、「あれとって」とか「あれが欲しい」など自分の本当に欲しいものが示せないことによることかと思います。なので、のどが渇いたのかな?と思って牛乳やお茶などを飲ませても、少し飲んでもういらないとなったら手でバシンと叩いて落とそうとします。しかりつけると癇癪を起し暴れて、こちらが疲弊します。 回答: 「投げる」行動の理由が、「欲しいものの要求がうまくできないから」かどうかは、よく分析してみないとわかりません。しかし、それが理由である可能性は大いにあると思います。 なぜなら、お子さんが食事中に「投げる」行動を起こせば、お母様は困ってしまい、なんとか落ち着いて欲しいと考えますね。 そして、「これが食べたいの?それとも、あれかな?」など、お子さんの要求や意図を汲み取ろうとあれこれ世話を焼いて反応しますね。 このお母さんの「反応」や「欲しい食べ物が手に入る」という出来事が、「投げる」行動を強化していると考えられるからです。 そこで、行って欲しいことは、 しばらく投げられるものをお子さんの目の前に置かずに、スプーンもお母様が持った状態で食べさせてください。 つまり、どうやっても何も「投げることができない」状況を作ります。 なぜなら、先程書いたように、「投げてからの対応」では、「投げた」後に欲しいものが手に入ったり、お母様の注目が得られたり、「投げる」行動が強化される状況が作られてしまう可能性があるからです。 なので、しばらく「投げることができない」状況で食事をします。 そして、並行して「指差しによる要求」の仕方を教えます。 教え方は、まず、お子様を椅子に座らせます。 お子様が好きな食べ物と嫌いな食べ物を1種類ずつ用意し、机の上のお子様が手が届かないあたりに両方を並べておきます。「どっちがいい?」と聞きながら、お子様の手をもって好きなものの方に伸ばしてあげます。 できたら大きくほめて好きなものをあげます。 何回か繰り返して、徐々に手をもって誘導する「手助け」を減らしていき、自分で好きなものに手を伸ばせるようにします。(指差しの手の形が出来るようなら指差しの手の形で指すことを促しますが、出来ない場合は手指しで構いません。) ここまでできたら並べるものを3種類にし(好きなもの1種類と嫌いなもの2種類)「どれがいい?」と聞き同じことをします。3種類の中から好きなものを指差し(もしくは手指し)で選べるようになったら、徐々に食卓でも「どれがいい?」といって選べるように般化していきます。 要求がうまくできないことによる「投げ癖」なのであれば、要求が出来るようになれば無くなるはずです。また、「投げる」行動が、お母様の反応で強化されていた行動なのであれば、「投げる」行動には一切反応せず、上手に要求できたときに大きく反応してあげることで、投げる行動は減っていきます。なので、要求が上手にできたら、思い切り褒めて、笑顔で大げさに反応してあげてください。 又、万が一投げてしまっても、しからずに無反応で対応します。 投げたものにも本人にも注意を向けずに、何事もなかったかのように完全に無反応です。声かけも、欲しいものをあげたりもしません。最初は難しいかもしれませんが、「投げる」行動をしても、本人にとってなにもメリットがなければ、その行動は徐々に減っていきます。 以上です。 今回は、Q&Aの投稿でした^^    

〈子育て相談Q&A〉子どもの「投げる癖」、どうしたら良い?2019-02-02T22:45:44+09:00

勉強もお絵かきもサッカーも同じ。 好きも嫌いも環境次第。 勉強は辛いものと思わせない教え方が鍵。

2019-02-02T22:16:40+09:00

子どもたちを見ていて、なぜお絵かきはこんなにイキイキと楽しそうに描くのに、サッカーは大好きなのに、勉強となると極端に抵抗を示すのだろうか。   お絵かきやサッカーと勉強は何が違うのだろう?   勉強もお絵かきやサッカーのように楽しく取り組むことはでにないものか。   こんな風に考えたことはありませんか?   勉強や、サッカー、お絵かきそのものの違いで、子どもたちの「好き」や「嫌い」が形成されるのではなく、子どもたちが、それらと「どう触れ合うか」「触れ合った結果どうだったか」が、子どもにとっての価値を形成する、ほとんど全てと言っていいと思います。   しかし、多くの親御さんが、 「勉強は辛いものなのよ」 「みんな我慢して頑張ってるんだから」 「お母さんも(お父さんも)嫌いだったけどやったんだよ」 「勉強が子どもの仕事なんだから」 などと、子どもに「そもそも勉強とは辛いもので、でも我慢して頑張って、そうやって大人になっていくのだ。」なんて、説明して納得させようとします。 でも、ちょっとまって。 大人になった今、仕事が辛くて辞めたいなんて言おうならば、「辛いのはみんな一緒なんだから、頑張りなさい。生きるのは大変なことなんだ。」などと言われていませんか。子どもたちは、まだ自分で人生の選択ができない頃から、大人と同じようなことを聞かされて育たなければならないのでしょうか。     子どもたちには、「やらなきゃいけないことが出来ること」より、「楽しいと感じることをやり切ること」を学んでほしい。   本人にとって楽しいことをやり切る力は、やらなきゃいけないことが出来ることより、ずっと、これから先、彼らが自分の人生を自分で創っていくための力につながると考えています。だから、彼らの楽しいことやりきる時間や機会を、苦痛な勉強で邪魔したくないのです。 とはいっても、短くても義務教育が終わるまでは、ほとんどの子は学校教育の仕組みの中で生きなければなりません。だから、勉強を「楽しいもの」に変えあげることは、とてもとても大切だと考えます。子どもにお絵かきをするように、サッカーをプレーするように、楽しく勉強に取り組んでほしいのです。   でも一体どうやって? そのやり方を説明します。   まず大人が、「勉強が辛いものである」という固定観念を捨てて、勉強もお絵かきもサッカーもそのもの自体に差はないと考えてください。 その上で、子どもが好きなもの(ここではお絵かきとする。)がなぜ好きなのか(言い換えると、なぜ自発的に「絵をかく行動」が繰り返されるのか)を考えます。 自発的に「絵をかく行動」が繰り返される理由は、「お絵かきをする」行動の直後に注目すると見えてきます。そこに、本人にとってのメリットが出現しているはずです。 そこに注目してください。お絵かきの行動の直後に、何がありましたか?(お絵かきをする前と、どのような環境の変化がありましたか?) ・「できたー!」の達成感 ・お母さんの「上手ね!」の声かけや笑顔 等 本人にとってのメリットだと考えられそうな環境は見つかったでしょうか。 このような本人が自発的に繰り返す行動(一般的に「好きな行動」と言い換えられる)の直後に出現している本人にとってのメリットを、行動に随伴させたフレームを意図的に設定することで、勉強もお絵かきお同じように、好きになることができるのです。

勉強もお絵かきもサッカーも同じ。 好きも嫌いも環境次第。 勉強は辛いものと思わせない教え方が鍵。2019-02-02T22:16:40+09:00

行動の科学に基づく、子どもの学びを最速で引き出す3つの方法

2019-02-02T22:14:23+09:00

私は毎週「2時間」という時間、子どもたちの大切な人生を預かっています。 この時間にどれだけ、「楽しい」「できた」「嬉しい」「もう一回やりたい」を引き出せるかが、勝負。 この4つの体験こそが、子どもたちの「学びの獲得」を最速に最大限引き出すことに繋がります。 今日は、子どもたちにこの体験してもらうために、大切だと考えている3つの方法について、書いていきます。 ひとつめ。 「課題の提示方法の工夫」 勉強は、とにかくさせればいいというものではありません。退屈な問題を繰り返しやらせていては、勉強を好きになれるはずがないのです。 課題の提示方法は、お子さんによって変わるもの。だから、学校の教科書のようなものは使いません。その子が心躍る「もの」や「こと」は何かを把握し、その心躍る「もの」や「こと」を最大限利用します。 例えば、キャラクターや電車、スポーツ選手などの「心躍るもの」があれば、プリントの端にそのキャラクターからの応援メッセージなどが書いてあるだけで、勉強内容は同じでも、取り組み方が変わることはよくあります。 また、ひらがなの書きの練習をするにも、ひたすら何度も繰り返し書かせるだけでは、子どもにとってただの苦行。単純な繰り返し学習はゲームにしてしまうと楽しく取り組めたりします。例えば、文字しりとりゲームなど。絵を書くことが好きなら、そのしりとりに絵を組み合わせるものいいですね。   ふたつめ。 「課題分析して、学習ステップを考える」 課題分析とは、「その行動を構成している個々の構成要素に分解すること」と言えます。でも、一体何をすれば良いのか、ピンとこない方も多いと思いますので、具体例をあげて説明させて頂きますね。 過去、私の教え子に、自分で食事を食べることができず、ずっと家族に食べさせてもらっている子がいました。その子は、小学4年生で、身体機能に障害があるわけでもなく、能力的には自分で食事を取ることができるにも関わらず、自力で食事を取ることに、頑なに拒否を示すのです。言葉での説得や、促しなんてなんの効果もありません。それらの声掛けは、彼の大パニックを引き起こす刺激としての機能しか果たしておらず、周りの家族は途方にくれている状態でした。 ここで、私は説得などの言葉は用いずに、「自分で食事を食べる」行動を獲得させました。その際とても重要だったのが、課題分析です。 「自分で食事を食べる」行動は一見、ひとつの行動に見えます。でも実は、そうではないことが、課題分析をするとわかります。 では、「自分で食事を食べる」行動の課題分析をしてみましょう。 1、机の上のフォークを握る 2、握ったフォークを持ち上げる 3、持ち上げたフォークを食べ物に刺す 4、刺した食べ物を口元へ持ち上げる 5、持ち上げた食べ物を口に入れる 6、フォークを口から抜く 7、食べ物を噛む 8、噛んだ食べ物を飲み込む いかがでしょう。一見ひとつの行動に見えた「自分で食事を食べる」行動は、課題分析をしてみると、8つもの行動で構成されていることがわかります。 ここで言いたいことは、自分で食事を取ることが難しい子に、最初から自分で食べさせようとすることは、8つのステップを一気にクリアさせようとしていることと同じなのです。ひらがなが書けない子に作文を書けと言っているようなものです。そんなの無茶ですよね。 まずは、この課題分析を踏まえて、本人の学習ステップを考えます。 学習ステップ1は、「食事の横に置かれたフォークをとってもらう」です。「フォーク取って」と言い、フォークが取れたら「ありがとう」と言ってフォークを受け取り、私が食事を一口食べさせます。そしたら再度フォークを机に置いて、同様に5回ほど繰り返します。 学習ステップの2は、「持ち上げたフォークを食べ物に刺す」です。ステップ1に慣れたら、「フォーク取って」と言って、本人がフォークを持ち上げた瞬間に「〜〜(食べ物)に刺して」と言います。これまでと違う流れに少し戸惑いを示すので、軽くフォークを持っている手に私が手を添えて、食べ物に刺すように誘導します。刺さったら、また「ありがとう」といい、フォークごと受け取り、私が食べさせます。また、数回繰り返します。 学習ステップの3は「フォークに刺した食べ物を持ち上げて口に入れる」です。フォークに刺すまではステップ2で抵抗なく行えるようになっているので、次は、食べ物を刺したところで、「口まで持ち上げて」といい、持ち上げたところで、私が手を添え、本人と私が一緒に口に運ぶようにしました。ここで少し抵抗を示しましたが、口に運んだ食べ物から、素早く私がフォークを抜き、食べ物は本人の口の中へ残ります。 このお子さんの場合は、ここまでのステップを1回の食事の時間に繰り返し行うことで、その時間内で、一人で食べることができるようになりました。10歳まで毎食食事を家族に食べさせてもらってた子が、目の前で一人でごはんを食べる姿を見て、ご家族は涙していました。4年生の子どもとって「一人で食事を取る」ことは、当たり前にできることと、思うかもしれません。でもこの子にとってはそうではありませんでした。 できないことは、本人にとって最大の困難事項であることを周りは理解する必要があります。自分の経験や、他の子どもと比べて、ある物事の難しさを推測することは誰のメリットにもなりません。お子さんを学習の獲得から遠ざけてしまうだけです。 本人のレベルにあった介入を行うことで、物事はずっと簡単にスムーズに解決することができます。課題分析は、その本人のレベルにあった介入を考える上で欠かせない方法です。 みっつめ。 「行動にメリットを随伴させる」 お子さんをよく観察してみてください。「何をしているときが楽しそうですか?」「お母さんやお父さんに、どのようなスキンシップを求めますか?』「なんのおやつが大好きですか?」「夕飯のメニューで喜ぶものはなんですか?」「どこにお出かけするのが好きですか?」「仲良しのお友達は、どんな子でしょうか?」そこに、学習を獲得させるための最大のヒントがあります。つまり、その子にとっての「だいすき」を把握することが学習の獲得に最も重要なことです。

行動の科学に基づく、子どもの学びを最速で引き出す3つの方法2019-02-02T22:14:23+09:00